今回は、「凡人の僕が出会った1万時間の成功法則」について書いていきたい。
あなたはこれまでの人生の中で何らかの達成経験があると思う。
それは、仕事人生でのことかも知れないし、学生時代の部活や勉強に関するものかもしれない。
世の中には、いろいろな成功法則があるから、何がしかの成功法則の話は聞いたことがあるだろう。
ただし、僕たちにとっての成功法則とは、大それたことばかりではない。
今進めていることをどうやって軌道に乗せたらよいのか、といったことが中心になるので、より良い人生を生きるための生活習慣術とでもいった方がよいのかも知れない。
今回お伝えする1万時間の法則とは、何かに秀でるために必要な最低時間のこと。
特殊な芸事やプロのスポーツにはあてはまらないが、僕たちのような普通の人が何か一時に秀でるためには、最低1万時間を継続すれば、何とかなると言われている法則なのだ。
■成功するために必要な1万時間の法則とは、一体どれくらいの時間なのか?
まず、はじめに1万時間という時間はどのくらいの長さなのか、を考えてみよう。
ここで一つの例を挙げてみる。
あなたが初めて社会人になった時のことを思い出してみて欲しい。
普通の会社勤務であれば、月曜から金曜まで週5日勤務で、週末の土日はお休みだろう。そして、毎日8時間働いたと仮定しよう。
この場合、1年間での労働時間は2,080時間(52週×40時間)となる。
ここから祝日や夏休み、さらには、年末年始の休みを考慮すると、凡そ1,928時間くらいが総労働時間。
総労働時間が年間1,928時間ということは、1万時間に到達するためには、5年以上の期間が必要になる。
これは、新卒で入社した人が一人前になって、ある程度会社に貢献できるようになるのが30歳前くらいと考えると、納得できる数字なのではないだろうか。
■1万時間の法則は、僕ら普通の人の成功法則
先にも説明したように、1万時間の法則とは、何かに秀でるために最低限必要な時間なのだが、これはすべてのことにあてはまるわけではない。
一流のアスリートのように、常に最大限の自己研鑽を長年続けていかなければ身につかないような特別な技術などはもちろんこの法則はあてはまるはずもない。
でも、1万時間の延長線上にあることだけは確かなことだ。
では、僕らのような普通の人、いわゆる凡人の場合はどうなのだろうか。
僕がサポートしている料理教室の先生を例にとると理解しやすいと思う。
彼女たちはほとんどが家庭の主婦で、子育てママである。いわゆる普通の人。
そんな彼女たちが、ある一定の期間で身につけることができる技術や知識には次のようなものがあげられる。
例えば、パン教室の先生はパン作りであったり、お菓子作りであったり、といった当たり前の日常にある技術や経験、知識のことだ。
そして、これを突き詰めていくと達成できるようになることがある。
その一つの例が、専門的な資格の取得や技能の表彰制度だ。
先の例でいえば、パン作りの資格であるパン製造技能士であったり、ワインの専門家であるソムリエやワインエキスパートなどの資格、お菓子の製菓衛生士などになる。
もちろん、彼女たちの目的がこういった資格の取得にあるわけではない。
あくまでも、料理教室の経営を軌道に乗せて、継続していくことが目的。
だから、いろいろ試行錯誤しながら、実験検証を繰り返しながら、いつも自分の教室経営を良くすることを考えているんだ。
そして、何とか継続していくことで、ようやくこの1万時間の法則があてはまるようになってくる。
■1万時間の法則の本当の意味とは?
これまで見てきたように、あなた自身が継続していくこと、続けていくうちに自然とできるようになってしまうことこそが、1万時間の法則であると僕は考えている。
これって、実は習慣だっていうことにあなたは気づいただろうか?
習慣とは、あなたが特に意識したり、考えたりしなくても自然と実行できてしまうことなのだ。
例えば、それは毎日の歯磨きだったり、読書だったり…。
健康習慣のある人は毎朝のジョギングかも知れない。
こういった習慣の結果として自然に達成していることが、成果であり、それを成功と呼んでいるのにすぎないのだ。
つまり、歯磨きであれば、虫歯にならないとか、ジョギングであったら、健康的な身体を維持しているとか、を得ることができる。
1万時間の法則をあなたの人生後半戦を豊かにする生き方のために必要なことに置き換えたら、どのような習慣を付けていけばいいのだろうか。
自分が実現したい夢や達成したい目標のために、毎日何をするのか、続けていくのか。
まずは、このことをじっくりと考えてから決めること。
これこそが1万時間の法則を使って、成功のための第一歩になるんだ。
その上で同じくらい大切なことが、やめる習慣を決めることなんだ。
僕もそうだが、毎日結構な時間の無駄使いをしていることがある。例えば、スマホでyoutubeをダラダラ観てしまっていることってあるよね。
ちょっとした息抜きのつもりが、いつの間にか寝不足になるなんて時間がもったいないこと、この上ない。
なので、やることとやめることのどちらも決めること!
僕らに残された時間は、そんなに長くないことをもう一度心に刻んで、自分を戒めるのが、大切なことなんだ。
では、また^^
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