今回のテーマは、「1人起業で1番はじめに陥る罠の話」
突然だが、あなたが起業したら一番はじめに陥る罠は何だと思うだろうか?
僕の場合は完全に自分一人で起業したので、孤独だった。
と言っても、寂しいということではなく、誰からも何も言われない?!ということなんだ。
起業した当初は自由を満喫できるから、自分にとっては大きな精神的なメリットを得られる。
でも、デメリットもあるんだ。
今回は、その辺りをことを僕の経験も踏まえて詳しく説明していこう。
■一人起業家が陥りやすい罠
個人で起業すると特にそうなのだけど、自分を客観的に視ることが難しい場面が多い。
これはある程度大きな会社組織でも同じで、その中にいると経営者やメンバーも陥りやすい罠なんだ。
よく言われる「井の中の蛙大海を知らず」ってことだね。
とかくプロジェクトの中にいると、周囲はほぼ自分と同じ考え方に偏りがちになってしまう。
このこと自体は当然のことで、方向性や目指すべきゴールが同じなんだから当り前なのだけど、問題は他に目が向かなくなってしまうことで起こる弊害だ。
実際、やり方や時間軸などはいくつもの選択肢があるはずだし、もともとプロジェクトが計画通りに進むことの方が少ないもの。
にもかかわらず、いつしか自分たちの考えに凝り固まってしまうという経験は誰にでもあるはずだ。
ともすれば、まじめに、愚直に、考えれば考えるほど、やればやるほど、どんどんその傾向が強くなってしまうものとも言える。
これは、経営者にとってある意味とても恐ろしいことでもあるんだ。
経営者であれば、誰でもが自分のビジネスをいつも必死に考えている。
それこそ夢の中でまでもいろいろなことを考えているもの。
常にいろいろな情報に触れるたびに、多くのアイデアが湧いてきて、これもやらないとあれもやらないと…状態になってしまい、終いには思考がこんがらがってしまって、何が必要なのか、優先なのかが視えなくなってしまう。
当時の僕がまさにこの典型で、自分一人しかいないのに、あれもこれもでテンパってしまい、空中分解した苦い経験がある。
このようなことを避けるためにも、自分や自分の会社を客観的に見るための方法を設ける必要があると思っている。
多くの企業が社外のコンサルタントを起用する理由がここにあるし、巷にはいくつもの経営セミナーが存在してもいるわけなのだ。
■自分を客観視する環境に身を置こう
こういったビジネスを学んだり、他社の事例を参考にするような機会を設けることは、自分や自社を客観視する役目を持つから大切なことだと思う。
これはもちろん自己啓発としての意味もあるから、必ずしも事業経営を担う人だけの話ではない。
会社組織の中で発生する様々な課題を解決するための自己スキルを向上させるためにも、これからの時代は多くの人がこういった社外の人たちと関わるような機会を設けるようになってくると感じている。
企業における人材育成に活用していく例が増えていくのではないだろうか。
こういったビジネスセミナーの中には、フェイスブックなどのSNSグループを通して、いろんな質疑応答や他社の事例を紹介したりする機能もある。
これは、リアルタイムで発生するビジネス課題に、タイムリーにアプローチできる大きなメリットがあるから、とても付加価値が高く、魅力的なことだと思っている。
今の時代をうまく取り入れてくこと。
個人がビジネスする環境を積極的に取り入れていくことが、一人起業やインデペンデント・コントラクター(独立業務請負人)として働いていくには、必須の素養なのだと言えよう。
■読書は人類最強の学びである!
もう一つの僕のオススメは読書だ。
太古の昔より我々人類は本を読むことによって、生きる道を切り開いてきた歴史がある。
それは、即ち「聖書」であり、「魏志倭人伝」であるのかも知れない。
僕自身、これまでも本はかなり読んできたし、今も読んでいるけど、一番大切なことはいかにして実践に活かすことができるか?なんだ。
逆を言えば、役立つように本を読まなければいけない、ということでもある。
本を読むのは、今抱えている問題の解決を図るために、必要な知識や他社の事例を知ることだ。
このためには、的確なテーマに沿った本を見つけて、その中の必要箇所にフォーカスしていく読み方になる。
大切なのは、最初から最後まで全部を読み込むということではない。
あくまでも、問題解決のヒントになる事柄を抜き出して読むことであり、そこで得たヒントやアイデアを、すぐに実践してみることが最も重要なことだよね。
ビジネスの世界では、考えているだけでは成果を得られない。
行動してナンボの世界だから、目的意識をしっかりと持つことを覚えておこう。
インプットとアウトプットをすばやく行うことが、ビジネス成功の鍵になるのだからね。
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