僕が60歳で定年退職して、個人事業主として開業した時に考えたのは、自由な時間をたくさん手に入れたのだから、これまでの会社員時代のような時間や場所に束縛された働き方ではなく、自分らしい働き方をしよう!ということだった。
時間がたくさんあるということは、複数の仕事を請け負うことができるということ。
もちろん、通勤があるような場合は、時間に制限が出てしまうけれども・・・
僕は、50歳を過ぎてから準備してきたから、完全在宅=フルリモート環境でインターネットを活用したビジネス、仕事、働き方・・・、こういったことを一気に実現しようと動きだしたのだ。
会社員時代の僕は、本業以外にいくつかの仕事を兼務していた。
他にも、インターネットビジネスで副業(アフィリエイト)やオウンドメディアの運営もしていた。
本業以外の仕事や副業、オウンドメディアは自分の自由がきく時だけだったけど(笑)
そんな中で、いざ60歳で定年退職した時、実をいうと確固たる収入源をもっていたわけじゃない。
この辺りの事情は別記事に詳しく書いているので興味のある方はぜひ覗いてみてください。
https://nevergive-style.com/mystory-mylife-suddenlystartmove/
まぁ、実際にはすぐに正式な契約が決まって、晴れて会社員時代の収入以上は確保できたのだけど、言ってみれば、会社員→業務委託契約で働くという形に働き方が変わっただけだった。
もちろん僕にとっては、天地がひっくり返るような変化だけど、意外と淡々と受け入れることができたのは今でも不思議に感じる。
個人事業主、なおかつ60歳という年齢は、今の日本ではこの上なく低いステータスだと言えよう。
いわゆる社会的な信用力がゼロに等しいと言っても過言ではない。
まぁ、この条件でお金を貸してくれる金融機関はないし、クレジットカードの信用枠を増やせることもないのだから。
経済的な面から見れば、このステータスで大切なことは、どれだけの資産があるかだと思う。
もちろん、僕にはそんなものは何もないので、どれだけ稼ぐことができるか、稼ぎ続けられるかにフォーカスしている。
その観点から、僕はパラレルワークしかないと断言できる。
パラレルワークとは、いくつかの仕事を同時に掛け持ちしてこなす働き方のことで、この狙いは収入源の複数化だ。
具体的な僕の事例をお話しよう。
僕の個人事業開業初年度
60歳で定年退職して個人事業主となった僕だけど、その時点では、メイン先1社からの収入が全体の内75%を占めていて、その他2社が残り。
この2社は会社員時代から副業的に関わってきた仕事で、独立してから少し関わる度合いを上げたが、収入源としては、あくまでも副業の域を出ないレベルである。
このような状況でのスタートであったが、メイン先からの収入は十分であったので、まずは基盤を安定させることに集中した。
1年半ほどかけて、メイン先の仕事に精通し、信用を獲得し、契約解除のリスクを減少。
僕の場合は、オーナー経営者のサポート役、いわゆる番頭さん的なポジショニングが得意な分野なので、その立ち位置を確保することができた。
同時に、業務効率化を果たすことで、時間、業務遂行の余力を得ることに成功できたので、この時間を原資として、具体的な案件獲得に動いた。
僕の個人事業開業2年目後半
さらに、2社の仕事を請け負うことに成功した。
新たな案件先の探し方は、これまた別記事にて紹介しているので、興味のある方は参考にして欲しい。
https://nevergive-style.com/howdoyouget-business-contract/
これにより、収入バランスは1年目のメイン社を50%以下に減らすことに成功すると同時に、全体収入30%増収を達成した。
現時点での僕の収入バランスは、メインA社→50%、B社→20%、C社→15%、他2社→15%の構成となっている。
さらに今の計画では、嫌な相手先になりつつあるC社の仕事を辞めて、その分をB社及びその他2社に振り分けることを進めている。
これにより、仕事も収入も自分がより満足できるレベルに引き上げることができるというわけだ。
ここまで説明してきたように、僕らのようなフリーランスはいくつかの仕事を掛け持ちするパラレルワークを行うことで、より自分が満足できる働き方を実現することができる。
では、その理由を以下にまとめて説明してみよう。
<理由:その1> リスクヘッジができる
業務委託という働き方は、労働者とは違うので、解約されたら、それで即終了となるシビアなものでもある。
僕自身、フリーランスとして、こういった事例を多く見てきたので、複数の仕事先(=契約先)を持つことでリスクヘッジを図ることとしている。
僕の場合、リモートワーク環境下での仕事が第一条件としているが、その理由は複数の仕事を掛け持つパラレルワークをするには有利だから、だ。
例えば、どこかの委託先に通勤するような仕事の場合は、これまでの会社員時代と同じように時間と場所の自由がないので、複数案件を手掛けるには大きな制約があると言わざるを得ない。
こうなると、必然的に案件先も、収入も絞られてしまうので、あまりオススメできない。
<理由:その2> 自由な選択ができる
この歳になって、嫌なことを今さらやる気はなかったから、嫌な相手(話が違う、お金の問題・・・)との仕事は辞めることにした。先述したC社の話だ。
ただし、ビジネスである以上、いきなり辞めることは許されないので、引継ぎ期間をある程度ちゃんと設けて、少しずつフェードアウトしていくのがいい。
これは、何も業務委託契約に限ったことではなく、労働契約の会社員でも同じだ。
僕らはもうすでにいい大人なのだから、後に禍根を残すようなことはしない方がいいに決まっているし、わが身においても、急に収入が減るようなことは避けた方がいいからだ。
最終的には、その人の信用、信頼がビジネス、人生には大切なことだから。
<理由:その3> 自分で改善することができる
仕事は、業務効率化を果たすとすべてが変わる。
ここまで僕の拙いやり方をお伝えしてきたが、大切なポイントをおさらいしておこう。
まずは、目の前の仕事に必死に取り組み、仕事をマスターすること。
次に、業務効率化を図るために、既存業務の見直し、改善を行うこと。
仮に、それまで60分かかっていた仕事が、40分でこなせるようになれば、30%強の効率化が図れる。
ここで生み出された20分は、貴重な自分の時間になるのだ。
この自分の時間を僕はさらに投資して、新しい仕事を得たことで、結果として収入アップを実現できている。
つまり、自分の業務効率をアップした→できた時間で新しい仕事をする→複数の収入減を得たことで収入アップ、の図式だ。
会社員時代の考え方では、こういった改善をすることは難しかった。即ち、それは時間の切り売り思考だからだ。
何となく、9時から6時まで会社で働くという感覚を持ち続けていては、時間を投資する発想は生まれてこないと思う。
でも、自分でビジネスを組み立てる(=売上を上げる)ことにスイッチできれば、まだまだできることは多いことを知って欲しい。
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