50代からは、経験を武器に独立する。

資格も特技もない。でも、実務経験がある。あなたのキャリアは、誰かの課題を解決する武器になる。

働き方シフトチェンジ

起業と独立は違うという話。

投稿日:2022年8月21日 更新日:

僕はサラリーマンから起業した

僕は、50歳を少し過ぎた頃、一度サラリーマンを辞めて起業した経験があるんだ。

そして、もう一度会社勤めを経験してから、独立した経験も持っている。

だから、会社員、社長、個人事業主、それぞれの良いところ、そうでないところを知っているつもりなんだ。

では、どの働き方、生き方がいいのか?と質問されたら、これはもう相性としか言いようがないんだけど、普通の人が歩む道としては、会社員でビジネスの経験を積んでから、そこで得た知見をもとにして個人事業主として独立するのが、いいんじゃないかと思っている。

よく独立したら、安定していないって言われるんだけど、今の時代、会社員も同じだと思わないか。

一生ひとつの会社で勤めあげるのは、古き良き昭和の時代の名残りでしかないからね。

特に、僕ら世代は一部の人を除いては、会社のお荷物として扱われることも多い。

本当は個々に個性があって、必要な人材であることも多いんだけど、今の会社は大手も中小も昔のような余裕がないのも事実だからね。

一度、不良在庫として認知されてしまったら、なかなかそこから抜け出すのが困難な状況に陥るリスクが大きいんだ。

なので、不良在庫として処分される前に、自分自身の商品価値を上げておくことが必要なんだよね。

起業と独立の違いって何だろう?

どちらも事業を営むということでは同じことだけど、僕が一番違うと感じるのは、会社を経営するか否かってことだね。

会社経営には、事業経営だけじゃない領域が多くある。

一番は、人を雇うことかな。

僕は雇われ社長をしていた時の経験から、人を雇用することが自分に向いていないってことを痛感している。

だって、従業員と経営者は立場がまったく違うからね。経営者と同じ感覚の従業員なんて、組織にはいないものなんだよね。

これは、大手企業を例にすれば、よく分かると思うんだけど、不祥事でトップが引責辞任って聞くけど、辞めることは責任を取ることとイコールじゃないんだ。

その人にとっては、辞めることでそれまでの自分の立場を失うかも知れないけれど、会社からしたらそのまま課題や問題は残るってことだから。

本当の意味で責任を取るなら、直面している課題や問題の解決を果たしてから、そのプロセスでの進め方や判断に誤りがあったので、置かれている立場、つまり職を辞するのが正しいやり方だと思っている。

つまり、何が言いたいのかというと、人を雇うということは、経営者としての自分の感覚と違う人間と共存するってことで、これが僕には耐えられなかったんだよね。

僕が寝ずに働いてるのに、当り前のように休んでるとか、そういう状況を僕自身が受け入れられなかったのかな…。

なのに、いきなり起業してしまったんだから、うまくいくはずがなかったんだよね。

もちろん、人を雇うことはしなかったけど、今から思えば起業とか、自分がオーナーで代表取締役とかっていうブランドに憧れていただけだったんだろうね。

その他にも、社会保険とか、登記とか、決算書とか、普通の会社であれば必要なことがたくさんあって、自分が本来一番集中しなきゃいけない顧客サービスの開発とか、コンテンツの改善とかに100%コミットできなかった苦い経験があるんだ。

なので、僕は起業ではなくて、独立をオススメする。

まずは、個人事業主として独立して、事業を成長させることに100%集中すること。

その上で、さらなる成長を目指すために必要であれば、その時にはじめて起業を考えればいいんだと考えている。

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